tadtadmioの日記

東アジアのことで気づいたことを書いていきます

悲しき宏池会の変わらぬ中国観

岸田総理の親中姿勢に批判が止まらない。本人は親中派ではないと火消しにやっきだが、韓国の文大統領と同じくアメリカに相手にされなくなってしまった。

せめて少しはアメリカに歩を見せればいいのだが、財界の支援を失いたくないし、広島の日中友好協会の会長は辞めてないし、いくら岸田派のナンバー2とはいえアメリカから来日を拒否された程信頼を失なったいちばんのきっかけになった林外相も辞めさせない。

岸田さんの親中姿勢は、本人の問題が一番であるが、宏池会の一貫した親中姿勢がこの上なく大きい。

かつての中国は、経済も苦しく国際社会から相手にされない国だった。その頃ハト派宏池会は保守だけれども貧しい人たちや弱者に優しい人たちという姿勢を保ち続けたわけである。中国共産党というしたたかで、人の優しさや良心にすぐ飛び込み、「可哀想な中国の人」を演じ彼らの「絆をつくる」作業に集中するのである。そして中国共産党はいったん作った絆はぜったい離しはしない。

日中国交回復時の親中派田中派と大平派(宏池会)は、今でも相変わらず中国共産党の絆(悪魔のがんじがらめ戦法)からのがれることはできないが、旧田中派の二階が、まず金がいちばんで、幹事長を辞任するとおそらく急に冷淡になった中国からベトナムに乗り越えたのに対し、宏池会の先生方はいっこうに大中国観を変えようとしない。お陰でまだ日中友好協会などという中国共産党出先機関の長をやっているわけである。別に二階のような田中派系の態度が良いといっているわけではない。ただもう宏池会の中国観は今では明らかに間違っている。岸田、林、鈴木という宏池会の対中国観を引きずっているかぎり、国民のマジョリティが持っている中国共産党への不信、批判、拒否反応とぜったい相入れないのだからこれからも批判は続くのは当然である。

鳩山由紀夫河野洋平公明党、みな同じパターンで中国共産党の絆(悪魔のがんじがらめ戦法)にからみとられたやからである。

これに正しく対応するには、とにもかくにも接しないことだ。ぜったいに彼らの絆が届かないところに身を保つこと、それ以外ない。